選抜や推薦は別として大学一般入試では様々な模試を経てセンター
試験へと挑み、その判定結果をもとに受験する大学を最終決定して
本試験である前期日程試験から中期日程試験そして後期日程試験へ
挑戦する流れとなります。
受験生のみんな、ご家族の方々は胃の痛くなるような毎日を送って
おられることでしょう。
そこで、すこしでも皆様方の参考になればと思い、大学受験に失敗
した挙句、二浪してやっと念願の志望大学へ入れたという受験生の
失敗と成功の体験談を掲載したいと思います。
大学受験失敗と成功の体験談 第一話
現役時代(高校時代)のK君は、進学校でしたが3年生の一学期まで
文武両道を実践している普通の高校生でした。
部活動引退後、受験勉強に専念するため友達と遊んだり、大好きな
TVゲームなども封印して猛勉強をし始めました。
家庭の経済力が弱いため、私立大には行けませんし、難関大なんて
絶対に無理という状況でしたから、普通の国公立大への進学を目指
しながら独学での受験勉強となりました。
自分の将来のことを真剣に考えて教師になりたいという目標を持ち、
学習を進めたのですが・・・
模試の結果は志望校でD判定とE判定の繰り返し。このままでは行け
る大学なんてないぞと担任から言われ、家族に八つ当たりする毎日。
最終的に父親から怒鳴られ大学へ行く気力も失せて、親からは浪人
なんてさせる余裕がないから就職しろと言われる始末。
そして、不安定な精神状態と不安定な成績のままセンター試験へと
立ち向かうことになりました。
結果は、志望校(熊本大学)でD判定、予備の福岡教育大学(国立)と
佐賀大学でB判定という結果となり、福教大を前期と佐賀大を後期
として受験することとなりました。
福岡教育大学の前期入試は小論文。ということは、センター試験の
成績が大きく左右する入試なので、C判定なら無理でもB判定ならば
合格するかもという期待を胸に入試まで小論文の資料や新聞などを
読み漁り、担任が出す課題をこなしていくという繰り返しを行って
イザ前期試験へ。
小論文の課題や文字数などはキチンとこなしたが、自信がない・・・
なにせ字がヘタクソだから採点の先生方が理解できるかも問題・・・
その不安は見事に的中。
頑張り届かず無念の敗退。
気を取り直して佐賀大への挑戦。
佐賀大なら大丈夫だろうと担任から太鼓判を押されたにも関わらず
見事に敗北。なぜ?もしかしたら、センター試験に何らかの不備が
あったのかもしれません。
今までの人生で一番の大きな打撃を受けたK君は泣いて親にすがり、
浪人させて欲しいと懇願しました。
敗北から一週間後、父親に呼び出され、どうしても進学したいなら、
浪人させてやる。すぐに代々木ゼミナールへの入学手続きをとれと
言われ、畳がびっしょり濡れるまで泣きじゃくり親の偉大さを知る
こととなりました。
しかし、家にはお金がないはず。いったいどうやって代ゼミに行か
せるつもりだろうと思って母親に聞いてみたところ、父が日本政策
金融公庫に融資をお願いしてきたと言うことを聞き、さらに涙。
父からの言葉は、どうせ浪人するなら福教大よりも上を目指せ。
あとは何にも心配いらないから頑張れ!というエールでした。
心を入れ替えて一から受験勉強をし直すことを誓い、代ゼミに入学
して再度一年間の受験生活を送ることとなりました。
第一話ここまで
(第二話はこちら)